閑休話題です。
患者会とは関係ない話で恐縮ですが、11日(土)は、家族で兵庫県香住町にある、JR山陰線の餘部鉄橋を見に日帰りで行ってきました。香住は、関西を代表するカニどころでもあります。
さて、鉄道ファンの方ならよくご存知のことと思いますが、餘部鉄橋は、80年の歴史に幕を閉じ、今年から新しいコンクリートの橋への架け替え工事が予定されています。まだ工事が始っていなくてよかったです。
下記は、昨年別の会誌に投稿したときの文書です。お時間があれば読んでください。
私ごとですが、毎年7月ころ海水浴に鳥取県まで行きます。子どものころ親に連れて行ってもらった楽し思い出から、いつしか自分も家族で行くようになりました。年に一度ですが民宿にお世話になり、海で泳いだりかにや魚を取ったりと楽しく過ごします。そして、帰りは車で日本海・香住海岸の横にあるJR山陰線の餘部鉄橋の下を通りますが、ここでしばし休憩、ゴーという音と共に汽車が空を走るかのような鉄橋と周辺の美しい景色に見とれています。この橋は明治44年に作られた日本ではめずらしトレッスル橋として鉄道ファンをはじめ多くの人たちの観光名所にもなっています。しかし、90年余りの風雪に耐えたこの鉄橋もいよいよ終篤のときを迎えます。来年は、ある程度の強い風の中でも列車を止める必要のない、コンクリートの橋に建替えられることが決定しているからです。
餘部鉄橋といえばもう一つ忘れてはならないのが、昭和61年12月28日、風速30Mの風にあおられて回送列車が橋から転落。鉄橋下のかに工場を直撃し、工場の従業員5名と運転手1名の6名が死亡、5名が重軽傷を負った事故です。この事故は国鉄が1987年に民営化される前の過渡期の中で発生したともいわれています。
民営化後の大きな事故として1991年5月14日に発生した信楽線の列車所衝突事故があります。このときは42名が犠牲となりました。そして、まだ私たちの記憶に新しい2005年4月25日の福知山線の脱線事故。107名もの犠牲者を出しました。
たしかに国鉄は民営化することでJRという優良企業に変身しました。しかし、もし民営化していなかったら、これらの事故は起きなかったかも、ということはないでしょうか。いま、「民営化できることは民間で」という小さな政府を合言葉に郵便局も民営化がされたようですが、民営化にはいい面もあるでしょうし、そうでないこともあるでしょう。「国営」か「民間」か、あまり二者択一的にどちらかではなく、その功罪をしっかり検討しながらもう少し柔軟な政策はないものかと思います。
さて、次に餘部鉄橋の下を通るとき、もう建替え工事は始っているのかな。ふと、過ぎ去っていくものへの哀愁がたちこめます。せめて、子どもたちがこの橋を家族で見上げたことを、大人になってからも思い出に残してくれるうれしいな・・そこには効率の追求のみでは得られない何かがあるような、人間にとってほんとうに大切な何かが。介護や医療でもその本質は同じではないだろうか、そんな思いがしています。
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